氏名

鷲見 朗子

(SUMI Akiko)
所属 国際言語文化学部 国際日本文化学科 
職名 教授 
主要学歴
1985年3月ノートルダム女子大学文学部生活文化学科卒業(文学士) 
1989年4月〜1991年3月大阪外国語大学アラビア・アフリカ語学科在籍 
1993年5月米ミシガン大学アンアーバー校大学院 近代中東・北アフリカ研究所修士課程卒業(M.A) 
1993年1月〜1993年5月ヨルダン大学アラビア語集中プログラム(アンマン、ヨルダン) 
1993年6月〜1994年6月カイロ・アメリカン大学海外アラビア語学習研究所(カイロ、エジプト) 
1999年5月米インディアナ大学ブルーミントン校大学院 比較文学科修士課程卒業(M.A.) 
2001年10月米インディアナ大学ブルーミントン校大学院 近東言語文化学科博士課程卒業(Ph.D.) 
取得学位 Ph.D.(アラブ文学) 
研究分野の概要  古典アラブ詩の顕著な特性である「描写」(アラビア語で「ワスフ」)がテーマであり、特に絵画、歌、建築等の芸術の描写を含んだ詩を分析している。研究の目的は、インターアーツ研究と関連が深い西洋の近代エクフラシス(描写)理論を援用して、古典アラブ詩の新しい側面を明らかにすることである。従来古典アラブ詩研究には近代文学理論は殆ど用いられてこず、そういう意味でも本研究の意義は大きい。ワスフは伝統的オリエンタリストたちによって、非常に描写的で、客観的で、個人的感情の表出に欠けていると否定的な評価をされてきた。これに対して、本研究ではアラブ古典詩の描写を視覚的創造力に訴え、模倣的であるのみならず、象徴的、心理的、換喩的手法によってより大きな概念的比喩を表現するものであると再評価している。 
キーワード アラブ文学, アラビア語教育, イスラーム 
主要職歴
1997年8月〜1999年5月米インディアナ大学ブルーミントン校近東言語文化学科アラビア語アソシエイト・インストラクター 
1999年5月〜2001年3月在レバノン日本国大使館専門調査員・文化広報担当(レバノン・ベイルート) 
2001年4月〜2004年3月京都ノートルダム女子大学人間文化学部講師 
2004年4月〜2010年3月京都ノートルダム女子大学人間文化学部助教授(現 准教授) 
2005年4月〜2010年3月京都ノートルダム女子大学大学院人間文化研究科准教授(兼任) 
2010年4月〜現在京都ノートルダム女子大学教授 
2010年4月〜2022年3月京都ノートルダム女子大学大学院人間文化研究科教授(兼任) 
2010年4月〜2018年3月放送大学客員教授 
2012年4月〜2012年6月アメリカン大学カイロ校 客員研究員(エジプト・カイロ) Visiting Research Scholar, American University in Cairo 
2012年8月〜2012年9月フランス国立科学研究所 客員研究員 (パリ)Chercheur invite, Centre national de la recherche scientifique 
2012年9月〜2012年12月インディアナ大学ブルーミントン校 客員研究員(アメリカ・インディアナ)Visiting Scholar, Indiana University 
2012年12月〜2013年3月ジョージタウン大学 客員研究員(アメリカ・ワシントンDC)Visiting Researcher, Georgetown University 
2007年11月~2010年3月大阪大学 外国語学部 アラビア語 非常勤講師 担当科目「イスラーム学特殊講義Ⅲb」「中東文化特殊講義Ⅴa」「中東文化特殊講義Ⅴb」「アラビア語9A」  
2005年4月~2010年3月放送大学 客員助教授  2007年4月より客員准教授 
2019年7月~2022年3月NHK文化センター名古屋教室 「話してみよう、アラビア語」講師 
学内活動 キャリアセンター長 
教育・研究活動
1.担当科目学 部:アラビア語、外国文学、アラブ・イスラーム文化論、多文化理解、中東文化論、比較文学講読、基礎演習、発展演習、専門演習
大学院:アラブ・イスラーム文化特論、アラブ・イスラーム文化史特別演習、アラブ・イスラーム文化史演習、特別研究 

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2.教育活動
教育実践上の主な業績 年 月 日 概 要
(1)教育内容・方法の工夫(授業評価を含む)    
1)  視覚教材を効果的に利用した授業:京都ノートルダム女子大学人間文化学部共通教養科目「外国文学」(アラブ文学)  2007年度前期  学生に親しみのある「アラビアンナイト」を題材にして、そこに含まれている説話を学生とともに読み、物語の構成や登場人物の配置などに関して分析を行っている。物語を読むだけでなく、その物語をもとに製作された映画の鑑賞も行い、物語と映画の比較考察をしている。視覚教材を効果的に利用し、学生の理解度向上に役立てている。 
2)  実物に触れながら異文化理解を深める授業:京都ノートルダム女子大学人間文化学科専門科目「中東文化論」  2006年度前期  中東地域の文化を学習する科目である。関連講義を行いながら、同地域の衣服や工芸品などの実物に触れることによって、そこにある人々の生活・社会・宗教・芸術について学生がより深く学べるように工夫している。実物がない場合は、画像・映像を用いて視覚に訴えることで、学生の理解の促進を図っている。 
(2)作成した教科書、教材、参考書    
1) テレビ教材:放送大学テレビ科目『初歩のアラビア語〜アラブ・イスラーム文化への招待〜』の放送教材作成  2005年4月〜2006年3月  放送大学客員助教授として2006年度より4年間(前期・後期)同科目を担当している。主任講師として同テレビ教材15回分(1回は45分授業)を2005年度に作成し、そのための海外ロケも行った。全回を通じて教材の企画立案、台本作成、海外ロケの編集、パターンの原案作成等のすべての業務を、番組スタッフらに支えられながらこなした。語学についての講義だけでなく、アラブ・イスラーム文化についても現地の映像を通して紹介している。 
2) 教科書:鷲見朗子編著『初歩のアラビア語〜アラブ・イスラーム文化への招待〜』CD付(放送大学教育振興会 2006年 1〜203頁)  2006年4月  上記の放送大学テレビ科目のための印刷教材として同教科書を出版した(分担執筆者:依田純和氏)。同教科書は同科目から独立したアラビア語学習書としても利用できるように書かれており、全203頁で15課からなっている。アラビア語の読む・書く・聴く・話すことの基本を、アラブ・イスラーム文化への理解を深めながら習得できるように作成されている。ごく日常的な表現を学びながら、文法の基本を理解し、語彙力をつけていくことができるように工夫されている。付録として添付されたCDには、発音やリスニングの上達を促すために、ネイティブスピーカーによる基本フレーズやスキットなどが必要に応じて収録されている。 
3) 教科書:鷲見朗子編著『初歩のアラビア語'11』CD付(放送大学教育振興会 2011年 1〜249頁)  2011年  放送大学テレビ科目のための印刷教材として同教科書を出版した(分担執筆者:依田純和氏、福田義昭、森口明美)。同教科書は同科目から独立したアラビア語学習書としても利用できるように書かれており、全249頁で15課からなっている。アラビア語の読む・書く・聴く・話すことの基本を、習得できるように作成されている。ごく日常的な表現を学びながら、文法の基本を理解し、語彙力をつけていくことができるように工夫されている。付録として添付されたCDには、発音やリスニングの上達を促すために、ネイティブスピーカーによる基本フレーズやスキットなどが必要に応じて収録されている。 
4) 鷲見朗子編著『例文で学ぶアラビア語単語集』(大修館書店 2019年 1~223頁)  2019年  「アラビア語で話してみたい」「アラビア語のコミュニケーションを磨きたい」。その近道のひとつが語彙を増やすことである。特に、実際の会話や例文を通じて語句を理解し、覚えていくことがポイントとなる。この本はアラビア語学習を行う際の手助けとなるように執筆された。わかりやすく学べるよう、全体は場面別編、表現編、文法編で構成されている。  
(3)教育方法、教育実践に関する発表、講演等    
(4)その他教育活動上特記すべき事項    
1)  テレビ教材作成のための海外ロケ  2005年4〜5月  上記の放送大学テレビ科目制作の一環として海外ロケをアラブの3国(レバノン・カタール・エジプト)で行った。教育、芸術、文学、食文化、音楽、家族、宗教、メディアの分野の専門家や芸術家の現地インタビューをアラビア語で行うことで、アラビア語学習のなかにアラブ・イスラーム文化の要素を融合させることができた。海外ロケの映像を組み入れることで、「生」のアラブ人の暮らしとことばを受講者に伝えることが可能になった。 
3.研究活動
研究活動については、researchmapを参照してください。
URL: https://researchmap.jp/read0070299
4.学会等および社会における主な活動
(1)学会活動
1996年7月〜現在に至る  The Middle East Studies Association of North America会員 
1997年5月〜現在に至る  日本中東学会会員 
1998年5月〜2014年3月  日本オリエント学会会員 
2001年4月〜現在に至る  関西アラブ研究会会員 
(2)公的機関の役職等
2004年8月〜現在に至る  日本水泳連盟 シンクロ委員会 国際普及委員 
2011年12月1日〜2012年11月30日  日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員 
(3)非営利組織等における活動
(4)講演講師等
2002年5月9日  大阪歯科大学歯科衛生士専門学校研修(和歌山)「女性の視点からみたイスラーム社会―イスラーム女性信者がまとうヴェール―」 
2002年7月24日  大阪フレンド ロータリークラブ(大阪)「イスラーム社会の女性たち―イスラーム女性信者がまとうヴェール―」 
2003年2月6日  ガールスカウト京都府支部指導者研修会(京都)「イスラーム世界への扉」 
2004年3月13日  京都府私立中学高等学校社会科研究会 冬季研修会(京都)「アラブ・イスラーム社会および文化について」 
2004年10月22日  国際交流基金「中東理解講座」「中東地域の文学 アラブ編」第4回(東京)「アラブ古典詩「カシーダ」の世界―報われぬ恋と究極の男らしさ―」 
2004年5月15日  名古屋国際センター(名古屋)「耳に伝わる!〜アラビアンナイトに見るアラブの世界〜」 
2006年10月20日  愛知県立瑞陵高等学校進路セミナー 「アラブ・イスラームって?―地域と文化の紹介―」 
2011年4月15日  名古屋キワニスクラブ例会(名古屋)「アラブ・イスラーム文化の基礎知識」 
2011年6月24日  サロン・ド・じゅらく(愛知)「イスラーム文化の基礎知識」 
2014年6月30日  駐日レバノン大使館・日本レバノン友好協会主催、JICA 地球の広場(東京)「カリール・ジブランの代表作『預言者』〜時空を超えて愛される魅力〜」 
(5)その他
2013年6月20日  講演 名古屋商科大学(愛知県)「世界のプールサイドから 技と美を競うシンクロ競技の採点」 

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