氏名

矢島 雅子

(YAJIMA Masako)
所属 現代人間学部 生活環境学科 
職名 准教授 
主要学歴
2001年3月久留米大学文学部人間科学科卒業 
2003年3月久留米大学大学院比較文化研究科 修士課程修了 
2006年3月久留米大学大学院比較文化研究科 博士後期課程満期退学 
取得学位 文学修士 
研究分野の概要 研究分野は社会福祉学(障害者福祉論)です。現在の研究テーマは「障害のある人の親亡き後を見据えた地域生活支援拠点」です。現在、障害のある人の障害の重度化や家族の高齢化等を見据え、全国に地域生活支援拠点が整備されています。しかし、親亡き後の不安は払拭されておらず、居住支援をはじめ日中活動や余暇活動の支援拡充が喫緊の課題となっています。障害のある人が地域で安心してその人らしく暮らし続けるためには、福祉サービスの質を向上させることが必要です。居住支援をはじめ日中活動や余暇活動を実施する福祉サービスが整備されているのか、利用者の立場に立ち、検証を続けています。 
キーワード 「障害のある人、親亡き後、地域生活支援拠点、日中活動支援」 
主要職歴
2006年4月〜2010年3月渕上医療福祉専門学校専任教員 
学内活動 ・ND教育センター委員
・カトリック教育センター所員
・キャンパスハラスメント相談員
・手話サークル顧問


 
教育・研究活動
1.担当科目学 部:生活環境基礎演習Ⅰ、生活環境基礎演習Ⅱ、生活環境基礎演習Ⅲ、生活環境基礎演習Ⅳ、生活環境概論、生活環境特論、卒業研究、ソーシャルワーク論Ⅰ、ソーシャルワーク論Ⅱ、現代社会と福祉Ⅱ、障害者福祉論、精神保健福祉援助実習、家族援助論、介護等体験
 

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2.教育活動
教育実践上の主な業績 年 月 日 概 要
(1)教育内容・方法の工夫(授業評価を含む)    
  22年度授業評価  2010年4月〜  22年度授業評価アンケートは、「授業の内容を理解できた」「授業の内容に興味・関心をもてた」について高い評価があった(生活福祉文化基礎演習)。また、DVDを使用し具体的な事例を紹介することにより「授業の内容に興味・関心をもてた」と評価があった(障害者福祉論)。今後も授業評価をふまえ、参加型の授業になるよう工夫を行いたい。 
  23年度授業評価  2011年4月〜  23年度授業評価アンケートは、「教員の授業への取組に熱意を感じた」「使う教材は適切であった」について高い評価があった。DVDの使用により学生の興味を広げることができた(障害者福祉論)。今後も授業評価をふまえ、学生が意欲的・積極的に取り組むように授業を行っていきたい。 
  24年度授業評価  2012年4月〜  24年度授業評価アンケートは、障害者福祉論の講義では「授業への興味・関心」について高い評価があり、見方や考え方が変わったという自由記述もあった。しかし、「教科書を活用してほしい」「パワーポイントの切り替えが早い」という改善すべき点もあり、学生の理解度に合わせた教材づくりやプレゼンテーションを工夫していきたい。今後は学生が主体的に学ぶことができるよう、予習復習の課題提出やグループディスカッションを取り入れていきたい。 
  25年度授業評価  2013年4月〜  25年度授業評価アンケートは、「教員は学生の理解や反応に柔軟に応じて授業を進めた」については、高い評価があった(障害者福祉論)。また、パワーポイントが分かりやすかったという自由記述もあり、使用するテキストや資料は適切であったと評価できる。しかし、「思考・解決する力」が向上したという項目は評価が低かった。今後の課題は、事例を用いたグループディスカッションを実施し、学生の思考力の向上を目標としていきたい。 
  26年度授業評価  2014年4月〜  26年度の授業評価アンケートは、授業の状況について、6割以上が「授業は興味関心の持てる内容であった」「学生の理解や反応に応じて授業を進めていた」と回答していた(障害者福祉論、生活福祉文化基礎演習、社会福祉援助技術演習I)。授業の良かった点については、「視聴覚教材を使ってもらって分かりやすかった」「パワーポイントで分かりやすかった」等という自由記述もあったが、改善すべき点としては、「授業のペースが遅い」「レポートはコメントをつけて返してほしい」等という自由記述もあり(障害者福祉論)、学生の気づきや意見に対してフィードバックし、学生の学ぶ意欲を引き出す授業づくりが必要である。今後は、学生の理解力や学生の意見等を把握し、フィードバックしながら、より理解が深まる授業を行っていきたい。 
6)  平成27年度授業評価  2015年4月~  シラバスや教材、授業内容や進め方については受講学生の8割以上が適切であったと回答している(社会福祉援助技術演習Ⅰ、障害者福祉論、生活文化特論、基礎演習Ⅳ、介護等体験)。自由記述には「分かりやすく教えてくれた」「自分が調べたいことを調べることができて良かった」「映像等、事例が多くて良かった」等の感想が記述され、学生の理解は深まったと思われる。 
7)  平成28年度授業評価  2016年4月~  シラバスや教材、成績評価については受講学生の8割以上が適切であったと回答している(基礎演習Ⅰ、基礎演習Ⅱ、社会福祉援助技術演習Ⅰ、障害者福祉論、生活福祉文化特論)。また、教員の話し方や進め方については、9割以上が適切であったと回答している(基礎演習Ⅰ、基礎演習Ⅱ、社会福祉援助技術演習Ⅰ、障害者福祉論、生活福祉文化特論)。受講学生の8割以上が「授業は興味関心の持てる内容であった」と回答しており(基礎演習Ⅰ、障害者福祉論、生活福祉文化特論、介護等体験)、学生の興味関心が持てる具体的な事例を用いたことが良かったといえる。 
8)  平成29年度授業評価  2017年4月~  受講学生の約8割が「授業は興味関心の持てる内容であった」「授業の内容は理解できた」と回答していた。また,8割以上は「学生の理解や反応に応じて授業を進めた」と回答していた(障害者福祉論,社会福祉援助技術演習Ⅱ,社会福祉援助技術演習Ⅰ,介護等体験)。学生の興味関心,理解を確認しながら授業を進めた点が良かったと言える。 
9)  平成30年度授業評価  2018年4月~  受講学生の約9割は「教材はわかりやすい」「教員の話し方は分かりやすい」と回答している(基礎演習,障害者福祉論)。また,受講学生の約8割は「授業は興味関心の持てる内容だった」(基礎演習、障害者福祉論),受講学生の約6割は「教員は学生の理解や反応に柔軟に応じている」と回答している(障害者福祉論)。自由記述には「フィールドワークは良い経験になった」「ビデオを用いた授業があり,障害を持つ方達の気持ちや必要としている事が分かりやすかったので良かった」等の記述があり,視聴覚教材の使用や実践的な学びにより理解が深まったと思われる。 
10)  令和元年度授業評価  2019年4月~  シラバスや教材,教員の話し方については受講学生の8割以上が適切だったと回答している(相談援助演習,障害者福祉論)。また,学生の理解や反応に応じて授業を展開していることや授業内容の興味関心,授業内容の理解については受講学生の8割以上が適切だったと回答している(相談援助演習,障害者福祉論)。自由記述には「グループ活動が中心だったので,一人で考えるより色々な意見が聞けてわかりやすかったです」「新聞の記事を使用していて、実際に行動している人の体験を知ることによってより内容が入ってきたように感じた」というコメントがあった(相談援助演習,障害者福祉論)。対話や資料の工夫が学生の興味関心や理解向上になると思われる。 
11)  令和2年度授業評価  2020年4月~  シラバスや教材の使用については受講学生の8割以上が適切だったと回答している(家族援助論,相談援助演習,障害者福祉論)。また,教員の話し方については受講学生の7割以上が適切だったと回答している(家族援助論,相談援助演習,障害者福祉論)。さらに,受講学生の9割以上が興味関心を持ち授業内容を理解できたと回答している(家族援助論,相談援助演習,ソーシャルワーク演習Ⅱ,障害者福祉論)。自由記述には「事例について考えたり,実際に面接の練習をしたりして,学びが促進されました」(ソーシャルワーク演習Ⅱ),「授業中の映像がとてもわかりやすく印象的でした」(障害者福祉論)というコメントがあり,視聴覚教材を用いた実践的な授業が学びの促進になったといえる。 
12)  令和3年度授業評価  2021年4月~  授業中に使う教材については受講学生の7割以上が分かりやすいと回答している(家族援助論,ソーシャルワーク論Ⅱ,就労支援,基礎演習Ⅰ)。また,教員の説明や話し方については7割以上が分かりやすいと回答している(家族援助論,ソーシャルワーク論Ⅱ,就労支援,基礎演習Ⅰ)。授業の進め方については7割以上が適切だったと回答している(家族援助論,ソーシャルワーク論Ⅱ,就労支援,基礎演習Ⅰ)。さらに、授業内容の理解は8割以上が理解できたと回答し、興味関心を持てる内容だったと回答した人は8割以上だった(家族援助論,ソーシャルワーク論Ⅱ,就労支援,基礎演習Ⅰ)。自由記述には「スライドが分かりやすい」(家族援助論、ソーシャルワーク論Ⅱ、就労支援),「細かく説明され、内容が理解しやすい」(基礎演習Ⅰ)というコメントがあり、具体例を示して説明することで学生の理解が深まったようである。 
(2)作成した教科書、教材、参考書    
(3)教育方法、教育実践に関する発表、講演等    
  23年度社会福祉援助技術実習報告会 講演  2011年6月9日  実習報告会第1部講演において「知的障がい者の日中活動を支援する」というテーマで講演を行った。 
2)  京都市移動支援事業(知的・精神障害者ガイドヘルパー)従業者養成研修の講師  2015年9月26日、2016年10月22日、2017年10月14日、2018年10月20日、2019年10月19日、2022年11月26日、2022年11月27日  社会福祉法人修光学園主催による研修の講義を担当した。内容は「障害者(児)福祉の制度とサービス」(2時間)であり,障害者福祉の背景と動向,制度とサービスについて行った。 
3)  平成29年度京都市地域リハビリテーション推進研修プログラムの講師  2017年7月25日  京都市リハビリテーション推進センター主催による研修において講義を行った。内容は「知的障害のある人のストレングスを高める日中活動支援」(90分間)で,就労(生産活動)や創作活動等の日中活動においてストレングスがいかに高められるのか,支援の工夫について講義した。受講者:福祉施設職員 44名。 
4)  社会福祉法人京都総合福祉協会の苦情解決体制における第三者委員  2016年~現在  社会福祉法人京都総合福祉協会 就労移行支援事業及び就労継続支援B型事業花水木の第三者委員として,2ヶ月に1回,利用者との面談を実施している。 
5)  2021年度全国知的障害関係施設長等会議における講演とパネルディスカッション  2021年10月7日  「重い障害のある方の日中活動と社会生活支援」というテーマで講演を行った(60分間)。生活介護を利用している人のなかには障害が重度のため、作業に従事することが困難になっている現状を説明した。パネルディスカッションでは3名のパネリスト(森下氏、冨岡氏、大垣氏)が「重い障害のある方の日中活動と社会生活支援」というテーマで実践報告を行い、その報告に対して助言を行った(2時間)。 
(4)その他教育活動上特記すべき事項    
3.研究活動
著書、学術論文等の名称 単著・共著の別 発行又は発表の年月 発行所、発行雑誌
(及び巻・号数)等の名称
編者・著者名
(共著の場合のみ記入)
該当頁数
(1)著書          
家族社会学−基礎と応用−  共著  2008年5月  九州大学出版会  木下謙治、保坂恵美子、園井ゆり、佐々木美智子、倉重加代、浅利宙、倉富史枝、眞田壮士郎、矢島雅子  197頁〜211頁 
生活福祉文化資源の探求  共著  2013年3月  ナカニシヤ出版  石井浩子、牛田好美、加藤佐千子、桐野由美子、酒井久美子、佐藤純、竹原広美、鳥居本幸代、中村久美、萩原暢子、畠山寛、三好明夫、矢島雅子、山本智也、米田泰子  189頁〜204頁 
子ども家庭福祉のフロンティア  共著  2015年4月  晃洋書房  伊藤良高、金子幸、香崎智郁代、山本克司、宮崎由紀子、椋木香子、永井知子、桐原誠、仲田勝美、矢島雅子、加藤誠之、永野典嗣、竹下徹、下坂剛、三好明夫、若宮邦彦  59頁〜66頁 
4)  こども家庭福祉のフロンティア(改訂新版)  共著  2020年4月  晃洋書房  伊藤良高,金子幸,香崎智郁代,山本克司,宮崎由紀子,高柳奈月,姫田知子,桐原誠,仲田勝美,矢島雅子,村上満,加藤誠之,永野典嗣,竹下徹,下坂剛,三好明夫,森本誠司,若宮邦彦  58頁~65頁 
(2)論文          
1)  痴呆性高齢者グループホームの現状と課題  単著  2003年3月  久留米大学文学部紀要社会福祉学科編第3号  矢島雅子、辻丸秀策、福山裕夫  49頁~55頁 
2)  痴呆性高齢者の在宅介護支援の現状  単著  2003年3月  西日本社会分析学会、社会分析30号    145頁~162頁 
3)  介護保険とアクティブ・シニアの生活困難事例の研究  単著  2004年3月  久留米大学比較文化研究科、久留米大学比較文化年報第13号  保坂恵美子、矢島雅子、佐藤祐一  190頁~200頁 
4)  授産施設・小規模作業所におけるボランティアの役割  単著  2005年4月  西日本社会学会年報第3号    159頁〜164頁 
5)  福祉学生のストレスに関する研究  共著  2006年3月  久留米大学文学部紀要社会福祉学科編第6号  保坂恵美子、大西良、藤島法仁、占部尊士、鋤田みすず、矢島雅子  60頁~63頁 
6)  知的障害のある人のストレングスを高める支援 デイサービスの実践  単著  2012年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第42号    43頁~54頁 
7)  成人期の障害のある人の日中活動支援の現状と課題  単著  2014年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第44号    75頁~87頁 
8)  障害の重い人たちの日中活動と居住支援に関する一考察  単著  2015年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第45号    85頁~97頁 
9)  障害のある人が高齢期に直面する生活課題  単著  2017年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第47号    63頁~75頁 
10)  高齢期における重複障害のある人の地域生活支援  単著  2018年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第48号    73頁~85頁 
11)  知的障害のある人への就労支援-一般企業における合理的配慮に着目して-  単著  2018年5月  京都ノートルダム女子大学現代人間学部福祉生活デザイン学科、福祉生活デザイン研究創刊号    35頁~47頁  
12)  障害者支援施設における高齢知的障害者の生活支援  単著  2019年3月  京都ノートルダム女子大学研究紀要第49号    85頁~97頁 
13)  障害者支援施設における高齢知的障害者の作業的な活動の課題と展望  単著  2020年6月  京都ノートルダム女子大学現代人間学部福祉生活デザイン学科、福祉生活デザイン研究第3号    27頁~37頁 
14)  地域生活支援拠点等の整備状況と今後の課題-京都市、西宮市の取り組みに着目して-  単著  2021年5月  京都ノートルダム女子大学現代人間学部福祉生活デザイン学科、福祉生活デザイン研究第4号    13頁~25頁 
15)  第三者評価事業を社会福祉施設に根づかせるための実践モデルの形成  共著  2022年3月  中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要第23号  兼松博之、谷口真由美、矢島雅子  163頁~167頁 
16)  障害者の親亡き後を見据えた地域生活支援拠点に求められるもの-京都市の取り組みに着目して-  単著  2022年7月  地域ケアリング臨時増刊号第24巻第7号    47頁~51頁 
(3)その他          
1)  日常生活自立支援事業における「多様な支援」と地域連携に関する調査報告書  共著  2015年3月  2012年度~2014年度科学研究費補助金研究基盤研究C(研究代表 濱島淑恵)  濱島淑恵、谷口真由美、矢島雅子  5頁~24頁、60頁~65頁、75頁~78頁、83頁~86頁、91頁~96頁 
2)  成人期の暮らし 生活介護事業所で行われている日中活動の実態と課題  単著  2017年12月  公益社団法人発達協会、発達教育第37巻第1号(447号)    28頁~29頁 
3)  障がいのある方とともに生きる-聖書の御言葉をとおして-  単著  2017年3月  京都ノートルダム女子大学カトリック教育センター紀要第23号    63頁~89頁 
4)  生活介護事業所における利用者と家族のニーズ  単著  2018年1月  公益社団法人発達協会、発達教育第37巻第2号(448号)    28頁~29頁 
5)  生活介護事業所における日中活動の展望  単著  2018年2月  公益社団法人発達協会、発達教育第37巻第3号(449号)    28頁~29頁 
6)  障害のある人々の表現活動-絵画展を開催して-  単著  2019年3月  京都ノートルダム女子大学カトリック教育センター紀要第26号    51頁~58頁 
4.学会等および社会における主な活動
(1)学会活動
2002年4月〜現在  日本社会福祉学会会員 
2002年4月〜現在  日本地域福祉学会会員 
2011年4月〜現在  全国障害者問題研究会 
2014年6月〜現在  日本キリスト教社会福祉学会会員 
(2)公的機関の役職等
(3)非営利組織等における活動
(4)講演講師等
2014年10月11日  京都ノートルダム女子大学 カトリック教育センター土曜公開講座において、「障がいのある子どもの命をみつめて」というテーマで1時間の講演を行った。講演では、子どもの命が選別される出生前診断や虐待の問題、聖書の御言葉やキリスト者による福祉の実践を取りあげた。 
2017年11月18日  京都ノートルダム女子大学 カトリック教育センター土曜公開講座において、「生きる力を生み出す障がいのある人々の絵 -口と足で描く芸術家たち-」というテーマで講演を行った。講演では、口と足で描く芸術家協会で絵画の制作に励む画家の作品を紹介した。障がいのある人の能力を活かすことができる機会を増やし、社会参加を促進することが必要であることを取り上げた。 
(5)その他

学部・学科選択