氏名 | 青木 加奈子 (AOKI kanako) |
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所属 | 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 人間文化研究科 生活福祉文化専攻 |
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職名 | 講師 | |||||||||
主要学歴 |
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取得学位 | 博士(学術) | |||||||||
研究分野の概要 | 1.デンマークは、パートナー関係の流動化が進み、さまざまな家族のかたちが社会で認められている社会です。子どもは必ずしも生物学上の実両親( biological parents) と暮らしているわけではなく、また常に同じ大人と同居しているとも限りません。このような社会のなかでは、「親」とは誰を指し何をする人であるとみなされているのかを、主に聞き取り調査から研究しています。 2.日本・中国(大連)・デンマークをフィールドとして、家族の親密性が社会的・文化的にどのように違うのかをケア(育児・介護)の視点から考えています(2015年度科学研究費補助金採択研究・代表 宮坂靖子金城学院大学教授)。 3.大阪府東部をフィールドとして、行政が提供する子育てサービスと子育て世帯の世帯移動との関連を聞き取り調査から研究しています(大阪産業大学との共同研究)。 |
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キーワード | デンマーク, 子ども観, 家族観, 出生行動, ケア | |||||||||
主要職歴 |
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学内活動 | 徳と知教育センター センター委員(2017年度〜) キャリア推進委員(2018年度〜) |
教育・研究活動 | |
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1.担当科目 | 学 部:「家族関係」、「現代社会と家庭経営」、「女性のライフキャリアA・B」、「家庭管理」、「家庭経済」、「福祉生活デザイン基礎演習」、「生活福祉文化特論」 |
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2.教育活動 | |||
教育実践上の主な業績 | 年 月 日 | 概 要 | |
(1)教育内容・方法の工夫(授業評価を含む) | |||
1 | 授業におけるパワーポイントの使用 | 2007年4月1日〜 | 授業内容をパワーポイントで作成し、プロジェクターで映し出している。板書では、学生の着席位置により、見えないため。教材作成のときは、色や図表、動画を意識して使用することによって、学生が理解を深められるように努力している。 |
2 | パワーポイントのハンドアウトを配布 | 2008年4月1日〜2018年3月31日 | 上記パワーポイントで作成した教材を学生へも配布している。ただし、すべてのスライドを配布するのではなく、重要なスライドのみを厳選して配布している。また、穴埋め形式にしたり、下線を引かせるものであったり、文章を書かせるものにしたりと、配布して終わりというものではなく、学生が資料に手を加えられるようにしている。 教員を始めた初年度はノートを取らせていた。しかしながら、学生によってノートを取るスピードが異なることに気づき、授業全体にメリハリをつけられずにいた。また学生は、すべての情報を書き写してしまうので、情報の取捨選択のためにも、重要な情報のみを教員から提示し、あとは学生に任せられるようなやり方を追求していった結果、このような方法にたどり着いた。 |
授業支援システムmanabaの活用 | 2018年4月1日〜 | 上記パワーポイントで作成した学生用資料を、配布はなく、授業の3日前までに授業支援システムmanabaに掲載し、学生が事前に準備・学習できるようにしている。資料を印刷して授業に臨む学生もいれば、スマートフォンやタブレットにダウンロードしてオリジナルのノートを作る学生や、復習用に活用する学生もいる。授業終了後は、その日のうちに授業で使用した全スライドを掲載し、復習ができるようにしている。 また、学生課題の一部を匿名で掲載している。それは、他の受講生がどのような回答を書いたのかを共有するだけでなく、自分の回答を客観的に振り返ることが狙いである。 | |
3 | 学生参加型の授業を実施 | 2012年4月1日〜 | ①1クラス100人弱のクラスであれば、全15回の授業のうちに、1〜2回程度、グループワークを実施している。そのうち1回は、学生による報告と評価をさせている。もっとも多くの評価を集めたグループには、最終評価に加点している。 ②教員からの質問に対する回答を板書してもらう。「あなたが知っていること」「あなたの考え」等答えがひとつとは限らない質問を与えている。発言にすると黙ってしまうが、板書にすると、回を経るごとに、自主的に多くの学生が自分の意見を出してくる。授業が進むごとに、質問の難易度を上げたり、板書された回答の添削をしたりすることで、学生へ公式な書き方も身につくようにしている。 |
4 | ミニレポートのフィードバック | 2008年4月1日〜 | 授業中に課したミニレポートを回収して評価をつけて終わりにするのではなく、総評をしたり良い回答を発表したりして、学生へフィードバックするようにしている。受講生の人数が多くなると、どうしても教員からの一方的に授業になってしまいがちである。学生とのやり取りができるように、フィードバックをすることを重要視している。 |
(2)作成した教科書、教材、参考書 | |||
(3)教育方法、教育実践に関する発表、講演等 | |||
(4)その他教育活動上特記すべき事項 |
3.研究活動 | ||||||
著書、学術論文等の名称 | 単著・共著の別 | 発行又は発表の年月 | 発行所、発行雑誌 (及び巻・号数)等の名称 |
編者・著者名 (共著の場合のみ記入) |
該当頁数 | |
(1)著書 | ||||||
(2)論文 | ||||||
1 | デンマークにおける女性のキャリア戦略と出産タイミング(査読付) | 単著 | 2009年11月 | 日本家政学会家族関係学部会、『家族関係学』、第28巻 | 57-67 | |
2 | 出生行動研究の新たな視点の導入にむけて(査読付) | 単著 | 2010年3月 | 奈良女子大学大学院人間文化研究科、『人間文化研究科年報』、第25巻 | 159-167 | |
3 | デンマーク男性の「子どもを持つこと」への選好性(査読付) | 単著 | 2010年3月 | 奈良女子大学社会学研究会、『社会学論集』、第17巻 | 173-188 | |
4 | デンマーク社会における子どもを持つ理由とその意味づけ(査読付) | 単著 | 2012年9月 | 奈良女子大学社会学研究会、『社会学論集』、第19巻 | 37-53 | |
5 | デンマークにおける育児役割と社会的規範としての情緒的意味づけ −2016年2月予備調査からのインプリケーション− | 共著 | 2016年7月 | 金城学院大学、『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』、第20号 | 宮坂靖子・青木加奈子 | 41-51 |
6 | デンマークの家族政策と親子関係 −子どもへの養育義務から考える「親」観− | 単著 | 2018年5月 | 京都ノートルダム女子大学現代人間学部福祉生活デザイン学科、『福祉生活デザイン研究』、創刊号 | 7-15 | |
(3)その他 | ||||||
1 | デンマークの合計特殊出生率の動向に関する研究 −福祉国家形成期における国家政策・労働市場・家族の出産行動への影響(査読付、研究ノート) | 単著 | 2004年3月 | 奈良女子大学家政学会、『家政学研究』、第50巻第2号 | 170-176 | |
2 | デンマークにおける合計特殊出生率の動向に関する研究 −福祉国家形成期における国家政策・労働市場・家族の出産行動への影響 | 単独 | 2004年9月 | 日本家族社会学会 第14回大会(日本大学) | ||
3 | デンマークにおける出産行動とパートナー関係について | 単独 | 2005年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第25回大会(奈良市男女共同参画センター「あすなら」) | ||
4 | デンマークにおける出生行動に関する研究 −「父親になること」への意思決定タイミングからの考察 | 単独 | 2008年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第28回大会(大妻女子大学) | ||
5 | デンマークにおけるカップル形態の移行理由と子どもを持つこと −聞き取りデータをもとに− | 単独 | 2010年9月 | 日本家族社会学会 第20回大会(成城大学) | ||
6 | 子どもを持つことに関するカップル間の調整 −子どものいるデンマーク人カップルへの聞き取りデータをもとに | 単独 | 2010年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第30回大会(ピアザ淡海〈大津市)) | ||
7 | 高齢者介護に関する国際比較調査(NORDCARE調査) 日本調査結果報告書 | 共著 | 2013年3月 | 斉藤弥生・石黒暢(大阪大学) | 斉藤弥生・石黒暢・吉岡洋子・◎青木加奈子・佐藤桃子 | 6-16 |
8 | 自死と悩み相談活動に関する調査報告書(平成24年度大阪府補助事業) | 共著 | 2013年3月 | 自死相談研究会 財団法人 大阪府人権協会 | 清水新二・高梨薫・吉原千賀・菊地真理・◎青木加奈子・菊池慶子 | 5-14(単独。ただし担当部分の執筆者名の記載なし。)、43-65(菊地・青木・菊池の共同執筆。ただし担当部分の執筆者名の記載なし。) |
9 | デンマークの家族政策における「親」の位置づけとその実践 | 単独 | 2013年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第33回大会(奈良大学) | ||
10 | 東大阪市における人口減少問題への政策提言 子育て世帯をターゲットとしたアプローチ(平成25年度 東大阪市地域研究活動) | 共著 | 2014年4月 | 後藤達也・菊地真理(大阪産業大学) | 加藤道也・後藤達也・菊地真理・◎青木加奈子・稲倉典子・菊池慶子・藤井陽一朗 | 63-113(菊地・青木・菊池の共同執筆。ただし担当部分の執筆者名の記載なし。) |
11 | 見つけられる実親 −デンマークにおける実親の子どもへの養育義務と責任に注目して− | 単独 | 2014年9月 | 日本家族社会学会 第24回大会(東京女子大学) | ||
12 | 東大阪市子育て調査報告① 子育て世帯が抱える育児ニーズ −自治体間比較と世帯移動の可能性− | 共同 | 2014年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第34回大会(大妻女子大学) | ◎青木加奈子・菊地真理・菊池慶子 | |
13 | 東大阪市子育て調査報告② 世帯移動と母親のネットワーク −定住・移住志向を規定する要因− | 共同 | 2014年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第34回大会(大妻女子大学) | 菊池慶子・菊地真理・◎青木加奈子 | |
14 | 平成27年度共同研究 「子育て世帯の転入・定住を促進する要因分析」報告書① 子育てサービスと子育て世帯の移動 | 共著 | 2016年3月 | 菊地真理・後藤達也(大阪産業大学) | 菊地真理・◎青木加奈子・菊池慶子・後藤達也 | 34-49(主執筆。ただし担当部分の執筆者名の記載なし。) 62-76(菊地・青木・菊池の共同執筆。ただし執筆者名の記載なし。) |
15 | Move or Stay? Comparing Childcare Environment for Japanese Young Families in Local Municipalities (poster presentation) | 共同 | April, 2016 | XXIII IFHF World Congress 2016, Daejeon, Korea | ◎Kanako Aoki, Mari Kikuchi, Tatsuya Goto & Keiko Kikuchi | |
16 | How does a child-rearing woman decide upon her permanent residential location? The effects of childcare support services and support networks for child-rearing women on residential preference (poster presentation) | 共同 | April, 2016 | XXIII IFHF World Congress 2016, Daejeon, Korea | Mari Kikuchi, Tatsuya Goto & Keiko Kikuchi & ◎Kanako Aoki | |
17 | デンマークにおける出産・育児休暇制度の歴史と現状 −2016年調査報告:その1− | 共同 | 2016年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第36回大会(尚絅学院大学) | ◎青木加奈子・宮坂靖子 | |
18 | デンマークにおける育児と情緒規範に関する予備的考察 −2016年調査報告:その2− | 共同 | 2016年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第36回大会(尚絅学院大学) | 宮坂靖子・◎青木加奈子 | |
19 | 台湾における子育て支援政策 −台北市政府及び親子館への聞き取り調査を中心に− | 共同 | 2016年10月 | 日本家政学会関西支部第38回研究発表会(大阪樟蔭女子大学) | 磯部香・菊地真理・後藤達也・◎青木加奈子 | |
20 | 女性のライフコースの日本・デンマーク比較 −出産・子育て・就業をめぐって− (コラム) | 共著 | 2017年2月 | 『子どもを産む・家族をつくる人類学 オールターナティヴへの誘い』勉誠出版 | 松岡悦子編 | 295-303 |
21 | デンマーク社会における子育ての実態と子育て観 −子育てにかかわるのは誰か− | 単独 | 2017年9月 | 日本家族社会学会 第27回大会(京都大学) | ||
22 | デンマークの女性の社会進出と出生行動 | 共著 | 2017年10月 | 『北欧文化事典』 丸善出版 | 北欧文化協会、バルト=スカンディナヴィア研究会、北欧建築・デザイン協会編 | 338-339 |
23 | デンマーク社会における流動するパートナー関係と子育ての実践 −子どもの視点を通した“親”子関係− | 単独 | 2017年12月 | 北ヨーロッパ学会 学会創立15周年記念大会(早稲田大学) | ||
24 | 教育環境と子育て世帯の居住地選択に関する研究 | 共同 | 2018年5月 | 日本家政学会 第70回大会(日本女子大学) | ◎青木加奈子・菊地真理・菊池慶子・後藤達也 | |
25 | 大学生のライフコースとケアに関する意識調査① −コペンハーゲン調査結果の報告− | 単独 | 2018年10月 | 日本家政学会家族関係学部会 第38回大会(鎌倉女子大学) | ||
26 | 家族の多様なかたち | 共著 | 2018年10月 | 『現代家族を読み解く12章』丸善出版 | 日本家政学会編 | 8-9 |
27 | 北欧社会の家族と子育て(コラム) | 共著 | 2018年10月 | 『現代家族を読み解く12章』丸善出版 | 日本家政学会編 | 186 |
4.学会等および社会における主な活動 | |
(1)学会活動 | |
2004年〜 | 日本家族社会学会 会員 |
2005年〜 | 日本家政学会家族関係学部会 会員 |
2006年〜 | 奈良女子大学社会学研究会 会員 |
2008年〜 | 北ヨーロッパ学会 会員 |
2013年4月〜2015年3月 | 日本家政学会関西支部若手の会 幹事(2014年度は代表幹事) |
2014年〜 | 日本家政学会 会員 |
2017年〜 | 生活経済学会 会員 |
(2)公的機関の役職等 | |
(3)非営利組織等における活動 | |
(4)講演講師等 | |
(5)その他 |